【特別講座3】日常を点検する

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こんにちは、こさべです。

 

今回は「日常を点検する」ということについて話します。

 

スタニスラフスキーは、

まず日常で無意識に行っていることを点検し、

舞台上でもできるようになることが大事だと言います。

 

私たちの行動の90%は無意識で、

それゆえに一度、自分の行動を点検してみる必要があります。

 

 

では、たとえば、「皿を洗う」という行動を考えてみましょう。

 

「皿を洗う」には、具体的にどのような行動が必要でしょうか?

 

今、考えてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・

 

 

 

 

考えましたか。だいたい以下の通りでしょうか?

 

ゴム手袋をつける
蛇口をひねる
スポンジを濡らす
洗剤をつける
皿を洗う
皿を水ですすぐ
水を払う
皿を置く
スポンジを洗う
ゴム手袋を洗う
ゴム手袋を乾かす

 

 

ゴム手袋を使うかどうかなど、

人によって多少の違いはあるでしょうが、

おおよそこのようになったかと思います。

 

 

このように、行動には、その行動それ自体の論理があるものがあります。

 

たとえば、皿を洗い終わってからゴム手袋をつけるのは変ですよね?

 

こういうことは、ある程度順番と必要な行動が決まっているものです。

 

 

そして、ここが大事なことですが、

登場人物がどのような状態であろうと、

同じ順番で行わなければなりません。

 

「今日は気分がいいから水で洗った後に洗剤をつける」とか、

「今日はむかつくから皿を洗った後にゴム手袋をつける」ということはあり得ないですよね?

 

 

つまり、行動をおこなう時は、

 

「なにを」するのか、

 

と、

 

「いかに」するのか、

 

を分けて考えなければいけません。

 

 

例えば落ち込んでいるときに皿を洗うと、

行動の順序は変わりませんが、

動きのスピードが遅くなることはありますよね?

 

この「スピードが遅くなる」というのが、「いかに」するのかという問題です。

 

 

まず「なにを」するのかを知ってから、次は「いかに」行うかを考える。

 

という順序で考えるのが大事になります。

 

もし台本のト書きに「皿を洗う」が出てきた場合、

このような順序で考えれば難しいことなく演技をすることができると思います。

 

 

今回まで最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

こさべ

 

 

※動画では「皿を洗う」以外の例題も扱っています。詳しい内容は動画をご覧ください。

 

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